横浜で書籍を製作しています。
製作の『製』は物品をつくる、こしらえるという意味。
技術を大事に皆様に喜んでいただける本を造ります。
小社商品一覧
駅名事典 初版覆刻版
国立国会図書館に所蔵されている1952年に中央書院にて刊行された初版初刷のものを底本とし、翻刻および覆刻された書籍。現在存在する路線や駅名だけでなく、今はもう無くなってしまった駅名や路線の名前も沢山掲載しています。是非お手に取っていただき当時の鉄道事情に思いを馳せていただければ幸いです。刊行当時の風合いを出すため本文中の文字や記号は当時に印刷されたものを画像補正して使用しております。誤記や誤植についてはなるべく刊行当時のそのままにしてありますので本文や路線略図の中にいくつかお見苦しい点があることにつきましてはご承知おきください。本書はなるべく刊行当時の本に近い形で再現しております。そのため少数部数による自家印刷、手製本で製作しております上、所々で不格好なところもありますことも併せてご容赦ください。
ISBN:978-4-908480-00-3 本体価格3,500円
判型:縦172mm x 横98mm 301ページ(別途折り込み路線図つき4p)
編集者:石井 孝明
Huldufólk Íslands I
アイスランド・謎の妖精「Huldufólk」を追う
北欧にある孤島の国・アイスランド。そこではHuldufólk(フルドゥフォルク)と呼ばれる妖精の一種に関する伝承が古くから伝えられている。2ヶ月半にわたり取材を行い、妖精の教会や妖精の交易地帯など、妖精について古くからの伝承が残る場所や、2010年以降実際に起こった妖精に関する事件の重要な場所を掲載した写真集。
ISBN:978-4-908480-01-0 本体価格2,000円
判型 A4横フルカラー 30p
著者:小川 周佑
著者について:1985年生まれ。大学在学中にバックパッカーとして南米・中東・アフリカなどを旅し、卒業後は各国の歴史的事件・文化・民俗を取材する写真家・ライターに。2015年インド-バングラデシュの国境線変更と、それに伴い消滅した「謎の飛び地地帯」を日本人としては唯一取材。2018年謎の妖精「Huldufólk」にまつわる事件を取材にアイスランドへ。
お盆本 - obonbon -
発行:to know
一年に一度、先祖を迎えてともに過ごす夏の数日間、「お盆」。盆踊りやお盆休みなど、私たちの生活に浸透している行事だが、その本来の意味は忘れられているのではないだろか。今回、有志で「お盆研究会」を結成し、お盆を中心として国内外で様々な先祖・死者供養の儀式を調査した。遠野、郡上、アイスランド。その脈絡もない3箇所を訪れ、各地で脈々と続く風習を通して私たちが感じたものとは…。人々が死と向き合ってきた歴史、そしてこれからの私たちが死と向き合う術について思考を巡らせた1年間の記録である。
各地に暮らす、お盆研究会メンバーが、それぞれ遠野、郡上、アイスランドの3箇所で脈々と受け継がれる先祖・死者 供養の儀式に立ち会い、その背後にある人々が死と向き合ってきた歴史や死と向き合う術について考えた取材の成果。“民話の里”岩手県の遠野。“郡上踊り”が盛んな岐阜県の郡上。写真家/ジャーナリストの小川周佑が取材を重ねる、妖精伝承や祖先信仰が多く残るアイスランド。一見すると脈絡ない3つの地域を、お盆や先祖供養というテーマで見たときに意外な共通性も浮かびあがります。
本書ではお盆を構成する要素の中から「火」「円」「歌」「踊」の4つのテーマを選び、臨場感あふれる写真とともに遠野、郡上、アイスランドのお盆や先祖供養の風習について考察しています。
ISBN:978-4-908480-02-7 本体価格1,400円
判型 B6変判(148mm×148mm) フルカラー 52p 仮フランス装
著者:お盆研究会(著/文 | 編集)富川岳(監修)トザキケイコ(編集)小川周佑(著/文 | 写真)多田宜史(著/文 | 写真)多田栄治(著/文)
覆刻版 樺太へ奥地へ
本書は国立国会図書館蔵書の資料を底本として1937年に刊行された観光ガイド『樺太へ奥地へ』の復刻版。当時の観光の様子などを知る大変貴重な資料を復刻。もとの製作元は当時地方鉄道であった樺太鉄道株式会社が行い、全長約770mmからなるフルカラーの鳥瞰図には当時の地名で観光地の場所を紹介。
解説として別冊の小冊子『樺太へ奥地へ 解説編』付き。執筆は各国の歴史的事件や文化・民族を取材する写真家・ライターの小川周佑さん。
本書の底本は現在、国立国会図書館デジタルコレクションにて閲覧することが可能です。ただし同コレクションで閲覧できるのはモノクロでスキャニングされたこま切れのもの。元の資料の表面はフルカラーかつダイナミックな鳥瞰図、裏面には当時の樺太観光の様子が窺い知れる沿線案内がありこれらを当時のものに近い状態で見せてこそ資料的価値があると思いました。是非手にとって頂きたい一品です。 (編集者より)
ISBN:978-4-908480-03-4 本体価格1,300円
判型:縦189mm × 横115mm 2ページ(裏表7つ折り178mm × 770mm)
別冊冊子『樺太へ奥地へ 解説編』8p付き
編集者:石井 孝明 解説:小川周佑
覆刻印刷版
東京山手急行電鐵株式會社株式募集
東京山手急行電鐵株式会社はかつて東京外周に約50 kmにわたる環状路線を建設しようとした鉄道事業者です。今回ご紹介する商品は東京山手急行電鐵株式会社が作った株式募集案内の復刻印刷版になります。東京山手急行とは1920年代半ば関東大震災後に各地へ延伸する鉄道路線が増える中にあって、それらをつなぐ路線として現在の山手線の外側に環状路線を建設することを計画していた鉄道路線で、一部では「第二の山手線」と呼ばれた私鉄路線になる予定でした。しかし時代は昭和初期の世界的な恐慌もあり、ついにその計画が実現することなく終わった幻の鉄道路線です。
『東京山手急行電鐵株式會社株式募集』は計画実現のための資金を募るために作られた株式募集のための会社案内です。本書の表紙となる図には第三軌条による集電方式の様子、中央の図には日本の鳥瞰図作家の第一人者の吉田初三郎の弟子にあたる金子常光作の計画路線図、最後は沿線周辺の人口とそれに近い人口の地方都市がどこにあたるかを紹介した珍しい構図の沿線図が掲載されており、裏面にある趣意書はこの計画路線の壮大さがわかるように説明が施されております。
また、本書は東京都立中央図書館様の貴重な蔵書を底本として複製・印刷を行っております。昭和の初期に夢見た鉄道計画の一旦をお手にとってご覧いただければ幸いです。